行ってまいりました。

生誕300年記念 若冲展 チラシ 表

昨日(4月22日)が開催初日ということで、
どれくらい混雑することやらと不安と期待が入り混じりつつ会場に到着(PM6:30くらい)。
入場待ちの行列はありませんでしたが、会場内はやはり激混み状態でした。

美術展は入口付近が最も混み合うことが多いので、地階の作品鑑賞は潔く後回しに。
展示作品を人垣越しにチラチラ眺めつつ地階の展示室を出てエスカレーターを使って1階へ。

1階の展示室はさらに人で溢れていました。
それもそのはずです。
その楕円形の展示室のガラスケースのむこうには《動植綵絵》30幅と《釈迦三尊像》3幅が
ズラリと掛けられていたのですから。

ガラスケースの前には黒山の人だかりができ、肝心の絵がよく見えません。
他の企画展の目玉展示物のように絵の前にロープを張って通路を設けて、
立ち止まらないように促しながら鑑賞させることもしていないため、
人垣もなかなかガラスケースの前に留まったまま動きません。
スタッフが遠くの方から「歩きながらの鑑賞をお願い致します」と小さな声をかけてはいますが、
会場内のカオスにかき消されてしまい何ら効力を発揮していませんでした。

いくら遠目から眺めていても、若冲の細部にわたる超絶技巧を堪能することは肉眼では難しいでしょう。

そこでこれから鑑賞に行く皆様にお勧めしたいアイテムが、
モノキュラー(単眼鏡)です。
4倍ほどの倍率のものが手ブレのストレスもなく、
すぐに観たいものにピントが合わせられて使いやすくオススメです。





今回、私も初めて上記のモノキュラーをAmazonにて購入・持参したのですが、
これほど役に立つとは予想していませんでした。
とても小型なのでポケットにも入りますし、レンズも明るく、
薄暗い展示室内の鑑賞に威力を発揮してくれました。

ただ、遠目からでもレンズを覗いていると前を忙しく人が通り過ぎて視界が遮られます。

やはり、何としても側で観たい。

ということで、楕円形のガラスケースの端に自然発生的にできた列の最後尾に並ぶことに。
誰もが身を乗り出して若冲の緻密な描写をじっくり眺めているため、
列は遅々として進みませんが、そこは日本人の礼儀正しさが功を奏し、
少しずつではありますが、前へと人が流れていきます。

ガラスケースの前には膝より少し高いくらいの敷居が設けられているので、
いくら身を乗り出しても、絵の細部までを観ることは困難です。
ここでも大活躍したのが、モノキュラーです。

モノキュラーのレンズを通して観ると、若冲の緻密すぎる(!)描写に深い感動を味わえます。
色彩の鮮やかさと構図の大胆さも鑑賞者の心をとらえて放さないのですが、
注目すべきは人間技とは思えない細部にわたる緻密な描画です。
鳳凰の羽根の一筋一筋の描写はレースのように繊細で美しく、
鶏のトサカや目の周り、脚には人間の手が施したとは思えないほどの小さな点描が無数に見られ、
おもわず鳥肌がたち、「何だこれは!」と幾度となく心の中で叫びました。
まさに「画狂」という言葉がしっくりくるほどに一切の妥協を許さない超高精細、高密度の描写に溜め息の連続です。
画集では決して味わえない実物と対峙してこその体験と感動でした。

私が絵画を鑑賞して心の底から驚嘆したのはこれが初めてです。

およそ10年という歳月をかけて、これほどの高い集中力を持続させて大作を完成させた
若冲の精神力は神がかっているといっても過言ではありません。

閉館時刻の20:00ギリギリ(最後は警備員の方々に「どうかご理解ください」と追い出される)まで、
出口付近の《鳥獣花木図屏風》を眺めつつ、後ろ髪引かれる思いで展示室を後にしました。

その後はグッズ売り場へ。
ここもやはり激混み。

グッズは一通り眺めたところ、
定番の図録、ポストカード、一筆箋、缶バッジ、クリアファイル、マグネット、しおりはもちろんのこと、
マグカップ、扇子、エコバッグ、トートバッグ、Tシャツ、手拭い、胡粉ネイル(若冲がまだ三十代だった頃、宝暦元年から、胡粉を主に扱う日本絵具専門店として京都の東洞院通に店を構えていた「上羽絵惣」製。胡粉や自然由来の顔料を使用した水溶性のネイルカラーは爪に負担が少なく、臭いがほとんどしない。《鳥獣花木図屏風》からイメージした10色の特別パッケージ。〈以下、カッコ内解説は〈公式サイトより引用〉)、団扇(動植綵絵の京うちわ。全6種、各50本、合計300本の完全限定製作品。若冲が生まれた三百年前から京都で団扇を作り続けている《小丸屋住井》に特注した、展覧会限定・特別製作の京うちわ。扇面と持ち手が別々に作られる手法がその特徴。)、瓶入りの日本酒(若冲が生きた300年前には既に伏見で創業していた、老舗の酒造所「山本本家」の純米酒をオリジナルボトルに。正面から見た時に白象と重なる升目が正方形に見えるように、裏側には縦長の升目をプリント。焼き付け加工済みのボトルのため、飲み終わった後も洗浄して使用可能。)、《鳥獣花木図屏風》に登場する白い象のナノブロック(会期中5,000個販売予定。)などバラエティーに富んでいました。

会計待ちの長蛇の列に辟易としつつ、やっとのことで図録とナノブロックを購入。
生誕300年記念 若冲展 図録 グッズ ナノブロック

図録は生誕300年記念に相応しい豪華な装丁と内容です。もちろん、今回の展示作品も網羅されています。
生誕300年記念 若冲展 図録
生誕300年記念 若冲展 グッズ 図録 中身 鳳凰


ナノブロックは渋い緑とらくだ色の二種類の巾着に入っており、表面には「若冲」の文字がブロック状に表記されています。
生誕300年記念 若冲展 グッズ ナノブロック アップ

生誕300年記念 若冲展 図録 グッズ ナノブロック 札

生誕300年記念 若冲展 グッズ ナノブロック 巾着 ロゴ


巾着を開いて中身を取り出します。
設計図もすべて手描きで凝ったつくりです。
生誕300年記念 若冲展 グッズ ナノブロック 中身 設計図

さっそく組み立ててみました。
生誕300年記念 若冲展 グッズ ナノブロック 象 正面
生誕300年記念 若冲展 グッズ ナノブロック 象 右斜め
生誕300年記念 若冲展 グッズ ナノブロック 象 左側面
生誕300年記念 若冲展 グッズ ナノブロック 象 背後
生誕300年記念 若冲展 グッズ ナノブロック 象 頭上

ちなみに、図録だけを購入したい方はグッズ売り場の会計に並ばなくても
エスカレーターを降りてすぐの1階の書籍売り場でも購入可能なので、
そちらを利用した方が時間と労力の無駄使いを避けることができるのでオススメです。

開期が1ヶ月と短く、今後の更なる混雑が明らかでも、何とかもう一度訪れたい、もう一目だけでも見たい、そう強く思わせる展覧会でした。

5月10日から一部作品の展示入れ換えが行われる予定なので、可能ならばもう一度、足を運びたいと思います。


ご興味を抱かれた方は是非。

生誕300年 若冲展 公式サイト
http://jakuchu2016.jp