行ってまいりました。
スタジオ・ジブリ30年の歩みを振り返る今回の展覧会。
7月7日の初日にさっそく観覧してまいりました。
入口を入ると、まずはスタジオが制作した数々の名作アニメーションのパネルの展示。
それを抜けると最新作『レッドタートル』の紹介です。
このあたり、鈴木敏夫プロデューサーの宣伝力を感じます。
ただ、最新作の紹介を最初に持ってきたことで、何だかこの展覧会自体が映画公開前の宣伝活動に思えてきて少しがっかりしてしまいました。まあ実際そうなのでしょうが……。
だったら1,800円は少し高いのでは……とは庶民の意見。まあこのチケットで夜景観賞と森美術館にも入館できるのでお得感はあるのですが。
さて、肝心の展示の内容ですが……。
正直に申し上げて「期待はずれ」でした。
まず「大博覧会」と銘打つには展示の内容があまりにお粗末です。
てっきり宮崎駿氏と高畑勲氏の両氏が中心となってスタジオが30年間で培ってきたアニメーションの高度な技術や制作過程を展示・公開するのだろうと期待していたのですが、実際にはアニメーションに関する技術的な解説はほとんどなく、宣伝用のポスターやパネルが雑念と壁に貼られているだけだったり、これまで製造されてきたジブリのキャラクター・グッズを一堂に展示した空間があったりするだけで、映画の企画書や舞台設定などの資料は申し訳程度に一部の壁に貼られているだけでした。宮崎駿氏の描いた美しいポスター用ラフ画も壁に秩序なく貼られた完成品ポスターの中に埋もれてしまい、じっくり楽しむことができません。
展示の仕方にしても、雑多で大雑把な印象が強く、観る側に何を伝えたいのかが判然としません。この点、先に観覧したピクサー展は時代と作品ごとに展示がしっかりとカテゴライズされており、要所要所でスタッフの熱意のこもったアニメ制作に関する解説動画や実験的な短編アニメを上映したりと、来場者に何を伝え、楽しんでもらいたいのかが明確でとても充実した内容でした。
スタジオ・ジブリも多くの方がご存知のとおり高い技術を持ったアニメ・スタジオです。しかし、それを展示という形でいかに観覧者に伝えるかが見えていない気がしました。
巨大な猫バスのぬいぐるみに抱きついて記念写真を撮ることが「大博覧会」のメインではないはずです。
ご覧の「空飛ぶ機械達展」も、巨大な飛行艇が無数のプロペラを回しながら空に舞い上がる様は『天空の城ラピュタ』のオープニング・アニメが立体化された感動はありますが、上下動するだけの単調なモーションのため、どこか残念な印象を受けてしまいます。
ライトアップされると飛行艇の下に広がる街のジオラマはとても幻想的で美しいのですが。
もう少し展示が続くのかと思いきや、唐突に壁に「おわり」の文字が現れ、展示が終了。
うーむ……何とも言えない消化不良な気持ちが拭えませんでした。
それとも、私が今回の展示に求めたものがまるっきり見当はずれなだけなのでしょうか?
たしかにただジブリアニメの世界を楽しむというだけならば、それなりに楽しめる展示だとは思います。
とはいえ……これはあくまで私個人の感想ですので、ご興味を抱かれた方はご自身の目と心でご観覧ください。
展示を観終えた後はグッズ売り場へ移動しました。
下の写真は海洋堂制作の『風の谷のナウシカ』に登場した蛇螻蛄(ヘビケラ)という蟲のフィギュアです。
こちらのパッケージは展覧会場限定のイラストとなっています。
ご興味を抱かれた方は足を運ばれてはいかがでしょうか。
「ジブリの大博覧会」公式サイト
http://www.roppongihills.com/tcv/jp/ghibli-expo/
スタジオ・ジブリ30年の歩みを振り返る今回の展覧会。
7月7日の初日にさっそく観覧してまいりました。
入口を入ると、まずはスタジオが制作した数々の名作アニメーションのパネルの展示。
それを抜けると最新作『レッドタートル』の紹介です。
このあたり、鈴木敏夫プロデューサーの宣伝力を感じます。
ただ、最新作の紹介を最初に持ってきたことで、何だかこの展覧会自体が映画公開前の宣伝活動に思えてきて少しがっかりしてしまいました。まあ実際そうなのでしょうが……。
だったら1,800円は少し高いのでは……とは庶民の意見。まあこのチケットで夜景観賞と森美術館にも入館できるのでお得感はあるのですが。
さて、肝心の展示の内容ですが……。
正直に申し上げて「期待はずれ」でした。
まず「大博覧会」と銘打つには展示の内容があまりにお粗末です。
てっきり宮崎駿氏と高畑勲氏の両氏が中心となってスタジオが30年間で培ってきたアニメーションの高度な技術や制作過程を展示・公開するのだろうと期待していたのですが、実際にはアニメーションに関する技術的な解説はほとんどなく、宣伝用のポスターやパネルが雑念と壁に貼られているだけだったり、これまで製造されてきたジブリのキャラクター・グッズを一堂に展示した空間があったりするだけで、映画の企画書や舞台設定などの資料は申し訳程度に一部の壁に貼られているだけでした。宮崎駿氏の描いた美しいポスター用ラフ画も壁に秩序なく貼られた完成品ポスターの中に埋もれてしまい、じっくり楽しむことができません。
展示の仕方にしても、雑多で大雑把な印象が強く、観る側に何を伝えたいのかが判然としません。この点、先に観覧したピクサー展は時代と作品ごとに展示がしっかりとカテゴライズされており、要所要所でスタッフの熱意のこもったアニメ制作に関する解説動画や実験的な短編アニメを上映したりと、来場者に何を伝え、楽しんでもらいたいのかが明確でとても充実した内容でした。
スタジオ・ジブリも多くの方がご存知のとおり高い技術を持ったアニメ・スタジオです。しかし、それを展示という形でいかに観覧者に伝えるかが見えていない気がしました。
巨大な猫バスのぬいぐるみに抱きついて記念写真を撮ることが「大博覧会」のメインではないはずです。
ご覧の「空飛ぶ機械達展」も、巨大な飛行艇が無数のプロペラを回しながら空に舞い上がる様は『天空の城ラピュタ』のオープニング・アニメが立体化された感動はありますが、上下動するだけの単調なモーションのため、どこか残念な印象を受けてしまいます。
ライトアップされると飛行艇の下に広がる街のジオラマはとても幻想的で美しいのですが。
もう少し展示が続くのかと思いきや、唐突に壁に「おわり」の文字が現れ、展示が終了。
うーむ……何とも言えない消化不良な気持ちが拭えませんでした。
それとも、私が今回の展示に求めたものがまるっきり見当はずれなだけなのでしょうか?
たしかにただジブリアニメの世界を楽しむというだけならば、それなりに楽しめる展示だとは思います。
とはいえ……これはあくまで私個人の感想ですので、ご興味を抱かれた方はご自身の目と心でご観覧ください。
展示を観終えた後はグッズ売り場へ移動しました。
下の写真は海洋堂制作の『風の谷のナウシカ』に登場した蛇螻蛄(ヘビケラ)という蟲のフィギュアです。
こちらのパッケージは展覧会場限定のイラストとなっています。
ご興味を抱かれた方は足を運ばれてはいかがでしょうか。
「ジブリの大博覧会」公式サイト
http://www.roppongihills.com/tcv/jp/ghibli-expo/