nakaji art

我が心と身体が捉えた美について

カテゴリ: 自作アニメーション

Perfume “Challenger” MUSIC VIDEO PLAN CONTEST 企画案に応募していましたが、
残念ながら落選致しました。
以下が応募していた企画案になります。
ご興味を抱かれた方はご覧頂けると幸いです。



 
以下が提出したMVの【企画意図】です。

【Perfume、巨大人生すごろくにチャレンジ!】
このミュージックビデオのテーマは「人生の挑戦者」です。
たとえ人生は思い通りにいかず、苦難の連続だったとしても、夢を諦めずにチャレンジを続ければいつかは実現するということの体現者であるPerfumeの姿を人生すごろくになぞらえて描くことで、ミュージックビデオを見終わった誰もが励まされ、自身の夢に向かって一歩を踏み出せる勇気をもらえるような作品にしたいと考えます。
地球環境の劇的変化による大規模な自然災害や少子高齢化による人口減少社会に伴う老後不安、経済の停滞による経済的困窮など昨今の我が国および世界情勢では先の見えない不安や恐怖が先に立ち、「希望に満ちた明るい未来」を思い描くことが難しくなっています。そのような社会の状況では誰もがリスクを恐れ、夢に向かって挑戦すること自体を躊躇してしまいます。しかし、それでは未来はどこまでも先細りの暗いものとなってしまうと思われます。Perfumeという存在がこれまで我々に提示してきた明るくポップな近未来のイメージとメッセージは昨今の混迷を深める社会には不可欠の「夢見ることの大切さ」を我々に思い出させてくれるのではないでしょうか。今回の新曲「Challenger」はまさにPerfumeの持つ明朗さとバイタリティを余すことなく表現している代表曲と言えます。どんな困難にもめげずに夢に向かって邁進するメンバーの姿を通して、説教くさくなることなくポップでキュート、かつコミカルに、自信と元気を失ってしまった現代に生きる人々を癒し、励ましたいという意図の下に今回のミュージックビデオを企画致しました。作中ではPerfumeがもしも芸能活動ではなく、他の職業に就いていたとしたらどのような3人であったのかという姿も描かれます。その際に彼女達のバックでダンサーをして頂くのは実際にそれぞれの職業に従事されている方々です。「人生の挑戦者」はPerfumeだけではなく、この世界に生きる全ての人々なのだということを視聴者に改めて実感して頂くためにこのようなシーンを挿入しました。当然、ダンスのレッスンを受けたことの無い方々なので、ダンサーのようにはきれいに踊れないかもしれませんが、実際の職業に従事されているチャレンジャーの方々がダンスにもチャレンジするという点に新たなドラマがあるのではないかと考えています。
「人生すごろく」がもしも卓上サイズから超巨大サイズになったなら、それをプレイするということはまさに人生を生きることそのものではないかというのが発想の原点です。今回のベストアルバムがキューブをテーマとして制作されていることも「運命のサイコロを振る」こととシンクロしました。Perfumeほど波乱万丈のサクセスストーリーの体現者もいないのではないでしょうか。彼女達が運命に翻弄されながらも希望を捨てずに夢の階段を一段一段上がっていく過程を「人生すごろく」という形で表現できたとしたら、視聴者が抵抗感なく楽しみながら「夢に向かって挑戦することの大切さ」をメッセージとして素直に受け取ってもらえるのではないかと考えました。



自主制作アニメーション短編第2作目となる「喪失の楽園 Paradise of Vanishment」の予告編(トレーラー)をYouTubeチャンネルにて公開しています。
ご興味を抱かれた方はご覧頂けると幸いです。

【ストーリー(Story)】
死後にすべての生命が訪れる「喪失の楽園」。 肉体を失い、精神のみとなった生命体は、残存する心と記憶を仮面に託して消去し、楽園の中心に聳える生命の樹に吸収されることで、純粋な生命エネルギーへと変換されなくてはならなかった。 ある時、その園をひとりの戦死した兵士が訪れた。楽園の案内人である黒衣をまとった猫に導かれ、兵士は自らの生前の記憶を追体験するとともに楽園を支配する掟と生命の真実を知ることとなる。
“Paradise of Vanishment” is the world where all lives must come to after death. Lives, that lose their bodies and exist only as souls, must delete their minds and memories by “Masks”, and be absorbed by the “Tree of Life” and converted into pure life energy. One day, a dead soldier came to this paradise. Led by the guide cat in a black robe, he recalled his memories and knew this paradise’s truth.

本編の公開は今年度中を予定しております。



昨年は海外の映画祭に出品し、現在のところ4つの映画祭にノミネート致しております。
次回作以降で作画技法や表現のレベルをさらに上げていきたいと思いますが、
まったくの個人によるアニメーション制作は、たとえ短い作品でも並々ならぬ時間と労力を必要とするのだとを改めて痛感している今日この頃です。

普通に会社員として日中勤務していると、どうしても作業は平日夜と週末、祝日しか取りかかれず、モチベーションの維持もなかなか困難であることは創作活動をされている多くの方が経験されていることと思います。

とはいえ、それは作品の不出来の言い訳にはなりませんね。
創作者は完成した作品の出来が全て。

何とか完成にまで漕ぎ着けたものの、妥協の産物で、満足とは程遠い出来ではありますが、
少しでも楽しんでご覧いただけましたら幸いです。

ちなみにこのアニメーションには、原作があります。
自作短編小説である「天文学者の恋」という作品です。
Amazon kindleにて発売中ですので、ご興味のある方はこちらもチェックいただけると嬉しいです。

天文学者の恋
中島隆善
空白書房
2012-12-19


 

太陽の塔への愛が強すぎるあまり、ついに太陽の塔をモティーフにしたオリジナルキャラクターを生みだしてしまいました。
このキャラクターを使ってお金儲けをしようなどと企んでいるわけではまったくございませんので、著作権を有する岡本太郎記念財団関係者の皆様方、そして平野暁臣様、それから天国のTAROさんと敏子さん、どうか寛大なお心で一種のパロディとしてお許し頂けたら幸いと存じます。

ということで、私の応募作を以下に公開したいと思います。


まずは各マスコットの特徴を紹介した1分24秒ほどの動画(アニメーション)をご覧ください。



ご覧頂いた方はお気づきと思いますが、
動画に登場するマスコット達には既に名前がついています。
正式採用作品の名前はデザイン決定後にプロによる応募によって決定するらしいですが、
審査途中で作品を公開することで応募規定違反による失格となり、
晴れて自由の身となった愛すべきふたりの我が子たちには作者自身が自由に名前をつけてあげました。

オリンピック・マスコットが「ナギ」。
パラリンピック・マスコットが「ナミ」。

名前の由来は『古事記』に記された国産み神話に登場する神々である「イザナギ」と「イザナミ」から。

応募時は胸に着けられていた大会エンブレムは権利の関係で使用できず、
それぞれ仮のものに差し替えています。


以下が実際に提出したデザイン案(胸のエンブレムは除く)です。

まずオリンピックのマスコットから。
オリンピック マスコット mascot Tokyo 2020 基本 東京

オリンピック mascot マスコット 競技別 東京 Tokyo 2020
オリンピック マスコット 表情案 東京 2020 Tokyo mascot
【制作意図】

日本最古の漫画とも称される国宝《鳥獣人物戯画》に登場するウサギがモチーフとなっている。今や世界中の人々を魅了し、各国語にもなった日本の「Manga(=マンガ)」文化の原点ともいえる《鳥獣人物戯画》から飛び出したウサギが2020年の東京で新たな進化を遂げ、永遠の友であり、ライバルでもあるカエル(=パラリンピックマスコット)と様々な競技を通してフェアに競い合うことをコンセプトとしてこのマスコットを制作した。

【特徴】
耳には東京都の花であるソメイヨシノの花弁を蒔絵風にあしらい、顔には歌舞伎の隈取を配した。腕には古代の装身具から着想を得た炎の勾玉を装着する。尾の先や背の鬣、手足に燃える炎は日章旗を象徴し、さらにアスリート達の情熱を表す。
性格は所謂ツンデレ。冷静かつ熱い心を持ちながら人懐っこく、心優しい一面も。感情の起伏によって両耳の色彩と花の量が変化する(例:嬉しいときは花が満開。悲しいときは花吹雪など)。


続いてパラリンピックのマスコットがこちら。

パラリンピック マスコット 基本 2020 東京 Tokyo mascot

パラリンピック マスコット 競技別 東京 2020 Tokyo mascot

パラリンピック マスコット 表情案 東京 2020 Tokyo mascot
【制作意図】

オリンピックのマスコットと同様、《鳥獣人物戯画》に登場するカエルがモチーフ。絵巻の中で相撲や射的などを競い合うその躍動感に溢れた姿はまさに日本のマンガ文化の原点であり、運動競技大会(=オリンピック)を想起させ、このマスコットの制作に繋がった。2020年の東京を舞台にしたオリンピックで時空を超えて新たな進化を遂げたカエルがウサギと互いの力を尽くしてフェアに競い合う姿を世界中から集うアスリートと重ねている。

【特徴】
頭に切子細工の富士山を戴き、左右の外鰓は車鬢(歌舞伎の鬘型)および海の波を表す。これは葛飾北斎《神奈川沖浪裏》をモチーフとし、伝統と自然の豊かな日本を象徴する。腕には水の都、東京を表す水の勾玉を装着。カエルであるのに尾が生えているのは進化し続ける東京を表し、関東に生息するトウキョウサンショウウオのモチーフも含むため。
性格は明朗かつ不屈のねばり強さを持つ。感情の起伏により頭の切子細工の色が変化する。


オリンピック パラリンピック マスコット 2020 東京 Tokyo mascot
【オリンピックマスコットとパラリンピックマスコットの関係性】

我が国のマンガ文化の原点といえる《鳥獣人物戯画》の中に描かれたウサギとカエルが抜け出し、時空を超えて2020年の東京に進化した姿で蘇った。永遠の友であり、ライバルでもある両者はオリンピックの舞台で様々な競技を通して互いのベストを尽くして競い合う。哺乳類(陸生)と両生類(水生)、火と水という対極的な存在がスポーツを通して互いを認め、ともに未来へ向けて進化・発展していく多様性を二者の姿に託してもいる。


【私がデザインにこめたもの】
スポーツの祭典ということで、応募規定にも必須であると明記されているとおり、全競技種目のポーズをダイナミックに表現できるようあえてマスコットの手足を伸ばして頭身を上げ、筋肉や関節などの骨格もリアルになりすぎないように配慮しつつ運動力学的に無理のない体型に落とし込みました。

表情もただ朗らかに笑っていることをやめ、競技にのぞむアスリート達を鼓舞するような強い闘志を秘めた眼差しを与えました。その結果、可愛さという点は犠牲となりましたが (マスコットが可愛くなければならないというのもある種の思い込みなわけですが)、オリンピックには相応しい肉体表現が可能となったと自負しています。


【最終候補3案について私の思うこと】
最終候補の3案はどれも手足が短く、ぽっこりふくらんだおなかを持ち、頭でっかちのほぼ二頭身。とても運動に適した骨格をしているようには見受けられません。あのような体型でどうやって競技ポーズを表現するのか正直に言って疑問を感じます(※ここで言及しているのはあくまでマスコットの造形的な問題についてであり、パラアスリートおよび障がいを持つ方々を差別したり誹謗中傷する意図は微塵もないので誤解なきよう願います。以下同様)。あの関節のない短い脚では三輪車は漕げても競技用の自転車はうまく漕げないでしょうし……泳ぐにしても頭が大きすぎて息継ぎもままならず溺れてしまうでしょう。重量挙げも手足が短かすぎる上に大きすぎる頭が邪魔になって頭上まで持ち挙げることは困難です。
全力で地を疾走し、どこまでも高く跳躍し、ぐいぐいと水の中を泳ぎ進むといった躍動感あふれる競技ポーズがどの案からもまったく想像できないのです。

はっきり言うと、最終候補案のマスコットはどれも物産展やゲームショーなどのイベントで商品の脇に立って手を振りながら体を左右に軽くゆすって可愛さをアピールすることには適していても、スポーツイベントのマスコットとしては不適切であると私は思います。
どのマスコットからもスポーツに対する愛や情熱がまるで感じられません。

ひたすら小学生ウケを狙った「流行りのアニメやゲームのキャラに似せた、丸っこくて可愛く分かりやすい」というあざとさだけは随所に嫌というほど感じられるのですが……。一見無邪気で愛くるしい表情を浮かべる3案のマスコット達の背後に「こういったものを与えれば子供は喜んで飛びつくだろう」というマーケティングに毒された大人達の傲慢さが透けて見えるのは私だけでしょうか。

大人達が最終的な決定責任を体よく放棄する妙案として子供達に投票させるという縛りを課したがためにデザイン案を制作する側もそれを選ぶ側も「とにかく子供にウケなくては投票が盛り上がらないし、グッズも売れない」という目先の損得で頭がいっぱいになり、これが国際的なスポーツの祭典のマスコットであるという肝心な視点がまるっきり抜け落ちてしまっているのは実に短絡的であり、残念以外の何物でもないと私は考えます。


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