行ってまいりました。
ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳

ボストン美術館所蔵 わたしの国貞展

ボストン美術館所蔵の歌川国芳・国貞の浮世絵の名品を堪能できる今回の展覧会。
作品の保存状態も良く、浮世絵にそれほど興味を抱かれていない若年層の方でも楽しめるような
「浮世絵」を江戸のポップカルチャーと捉えた展示の工夫が館内の随所に見られました。
漫画好きの方なら、国芳の大胆かつ迫力のある構図と描写力に圧倒されるのではないでしょうか。
対して国貞の描く美人画の表情の豊かさとしぐさの色気に見入ってしまうはずです。

国芳も国貞も少しも色褪せることなく、「新しい」。
当時、海の向こうで行き詰まりを見せていた西洋芸術に革新をもたらし、
印象派を始めとする新たな絵画表現へと導いた浮世絵のエネルギーは今も私たちに新たなインスピレーションを与えてくれます。
まさに温故知新ですね。

私の一番のお気に入りは何と言っても、国芳の『讃岐院眷属をして為朝をすくふ図』です。
海中から現れ出る鰐鮫の巨大さと迫力、うねる大波の表現、空から舞い降りる烏天狗の躍動感、
しばし時を忘れて鑑賞いたしました。

館内には出口手前に撮影スポットも設けられており(4月18日まで)、
そのエリアに展示されている作品は自由に撮影することができます(フラッシュは不可)。
以下はその作品の一部です。
「KUNIYOSHI & KUNISADA  俺たちの国芳 わたしの国貞」 写真01

「KUNIYOSHI & KUNISADA  俺たちの国芳 わたしの国貞」 写真02
「KUNIYOSHI & KUNISADA  俺たちの国芳 わたしの国貞」 写真03
「KUNIYOSHI & KUNISADA  俺たちの国芳 わたしの国貞」 写真04
「KUNIYOSHI & KUNISADA  俺たちの国芳 わたしの国貞」 写真05
「KUNIYOSHI & KUNISADA  俺たちの国芳 わたしの国貞」 写真06
「KUNIYOSHI & KUNISADA  俺たちの国芳 わたしの国貞」 写真07
「KUNIYOSHI & KUNISADA  俺たちの国芳 わたしの国貞」 写真08
「KUNIYOSHI & KUNISADA  俺たちの国芳 わたしの国貞」 写真09
「KUNIYOSHI & KUNISADA  俺たちの国芳 わたしの国貞」 写真10
「KUNIYOSHI & KUNISADA  俺たちの国芳 わたしの国貞」 写真11
「KUNIYOSHI & KUNISADA  俺たちの国芳 わたしの国貞」 写真12
「KUNIYOSHI & KUNISADA  俺たちの国芳 わたしの国貞」 写真13
「KUNIYOSHI & KUNISADA  俺たちの国芳 わたしの国貞」 写真14
「KUNIYOSHI & KUNISADA  俺たちの国芳 わたしの国貞」 写真16
「KUNIYOSHI & KUNISADA  俺たちの国芳 わたしの国貞」 写真16
「KUNIYOSHI & KUNISADA  俺たちの国芳 わたしの国貞」 写真18
「KUNIYOSHI & KUNISADA  俺たちの国芳 わたしの国貞」 写真19
「KUNIYOSHI & KUNISADA  俺たちの国芳 わたしの国貞」 写真19
「KUNIYOSHI & KUNISADA  俺たちの国芳 わたしの国貞」 写真20


撮影を終え、満足した後はグッズ売り場へ。

グッズは目についたところでは、
ポストカード、手拭い、ステッカー、クリアファイル、Tシャツなどの定番のものから、
豆皿やミニグラス、湯呑み茶碗、キャンディーまで豊富にありました。
さっそく展覧会カタログ(図録)を購入。
黒い表紙が洒落ています。
「KUNIYOSHI & KUNISADA ボストン美術館 」図録 カタログ

今回の展覧会に合わせた会場限定のガチャガチャもありました。
1回400円なのですが、あの「コップのフチ子さん」で名高い奇譚クラブ制作ということで
早速コインを投じて回してみました。

以下がその「国芳根付」です。
最初にご紹介するのは、「国芳もやう正札附現金男 野晒悟助」の着物の柄を再現した猫骸骨。
猫が寄り集まって骸骨を形作る姿は何ともキモ可愛い。
浮世絵では平面ですが、根付だと見えない背後まで細かく再現されていて面白いです。
どう猫が組み合わさっているのかを手のひらの上で転がして見ながら、
「こんな所にも猫がいる!」と微笑ましくなります。
歌川国芳根付 猫骸骨01

歌川国芳根付 猫骸骨02

歌川国芳根付 猫骸骨03

歌川国芳根付 猫骸骨04


そして、もう一つは「見立東海道五拾三次岡部 猫石の由来」より「踊る猫又」。
こちらも平面を見事に立体として再現しています。
歌川国芳根付 踊る猫又


ご興味を抱かれた方は是非。

展覧会公式サイト
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/16_kuniyoshi/