行ってまいりました。

天野喜孝展 進化するファンタジー 有楽町マリオン 入口


少年の頃に夢中になってプレイしたドラクエと双璧をなすロールプレイングゲーム、
「Final Fantasy(ファイナルファンタジー)」の世界が原画で堪能できるとあって入場前から興奮気味に。

しかも、展示の撮影は自由(ただし、フラッシュはNGです)。

テレビの前でコントローラーを握りしめていた幼き日の自分の記憶がふとよみがえり、
懐かしいやら切ないやらで時間の許す限り堪能してまいりました。

大人になって改めて天野喜孝氏の水彩画と直に向き合うと、
まずその色彩の透明感と鮮やかさに目を奪われます。

その技法も躍動感のある画面のインパクトから一見大胆に着彩しているように錯覚してしまいますが、
絵に接近してよく観ると、水彩特有の滲みや塗り重ねを巧みに使い分けて描画していることがわかります。
あの幻想的な画面は実に緻密な塗り重ねと絶妙な色彩の配置によって形成されているのですね。

肌の色をあえて塗らずに白く残し、繊細な描線によって表現された人物画は
「線と色彩の芸術」である日本の浮世絵を想起させます。

天野氏の色彩感覚が素晴らしいのは、
人物の身に着ける装身具や周囲を飛び交う小型のモンスターなどにあえてヴィヴィッドな原色を施すことで、画面全体を非常に華やかで躍動感に溢れたものにしている点にあると勝手に思っております。

それでいて、
「タイムボカン」や「ガッチャマン」などで知られるように、
キャラクター造形力も抜群に優れています。

今回の展覧会では、会場は決して広くないながらも、天野氏のデビュー当時から最新の作品までを網羅しており、その軌跡を辿ることができる構成となっています。

さて、能書きはこの辺にしまして、
以下が展示の様子です。

入口を入るとすぐに目に飛び込んでくるシルクスクリーンの作品。
天野喜孝展 進化するファンタジー   シルクスクリーン ドロンジョ

天野喜孝展 進化するファンタジー ガッチャマン シルクスクリーン

キャシャーンからお気に入りの一枚。
瞳を閉じた女性の神秘的な表情と着ている服のデザインが素敵です。
思わずこの絵のポストカードを会場外のグッズ売場で見つけて買ってしまいました。
天野喜孝展 進化するファンタジー   キャシャーン


天野喜孝展 進化するファンタジー   ガッチャマン


天野喜孝展 進化するファンタジー ヤッターマン


天野氏の描く女性は妖艶でいて、コケティッシュ。
それでいて、いやらしさはなく、気品が感じられます。
子供の頃はそんなこと微塵も考えることなく、アニメを楽しんでいましたが。
天野喜孝展 進化するファンタジー タイムボカン ドロンジョ


ファイナルファンタジー Iのメインヴィジュアル
天野喜孝展 進化するファンタジー   ファイナルファンタジー


ファイナルファンタジーII
剣の鮮やかな赤と透明感のある服の水色、バンダナのオレンジやブラックが響き合っています。
天野喜孝展 進化するファンタジー   ファイナルファンタジー2


こちらは、IIIですね。
ファミコンのカセットを思い出します。
天野喜孝展 進化するファンタジー   ファイナルファンタジー3 メイン


さらにIIIから、魔導士ザンデ。
ブラックとイエローが美しい。腰に付けられた装身具の赤が良いアクセントになっています。
天野喜孝展 進化するファンタジー   ザンデ


アーリマン。
天野喜孝展 進化するファンタジー   アーリマン


水墨画のような大胆かつ力強い筆致で描かれた召還獣オーディンの勇壮な姿。
天野喜孝展 進化するファンタジー   オーディン


オクトマンモス。
尖ったイカのような頭に鮮やかなオレンジとブルーの色彩が美しい。
天野喜孝展 進化するファンタジー オクトマンモス

こちらはVに登場したエクスデス。
天野喜孝展 進化するファンタジー   エクスデス


このパッケージイラスト、好きでした。
天野喜孝展 進化するファンタジー   ファイナルファンタジー6

躍動感に溢れた構図。
魔導アーマーのブラックとティナの服の赤が響き合う。
天野喜孝展 進化するファンタジー 魔導アーマー


こちらはVII。天野氏の描くクラウドとエアリスが新鮮です。
天野喜孝展 進化するファンタジー   ファイナルファンタジー7


VIより、ケフカ。
天野喜孝展 進化するファンタジー ファイナルファンタジー6 ケフカ


こちらはVIII。シンプルな描線が洗練されています。
天野喜孝展 進化するファンタジー ファイナルファンタジー8


天野喜孝展 進化するファンタジー   ファイナルファンタジー9


IIに登場したラミア。妖艶です。
天野喜孝展 進化するファンタジー ファイナルファンタジー2 ラミア


XIIIのヒロインも天野氏が描くとどこか憂いを秘めた美女に。
天野喜孝展 進化するファンタジー   ライトニング


今回の展覧会場では懐かしい発売当時のゲームのパッケージも合わせて展示されています。
天野喜孝展 進化するファンタジー   ゲームのパッケージ

こちらは「EVE」と名付けられた立体作品。
天野喜孝展 進化するファンタジー   立体作品《EVE》


「Candy Girl」という作品群。
画材に用いられた自動車用の塗料がポップでキュートな少女達の姿を描き出しています。
幻想的な水彩画とは違った魅力があります。
天野喜孝展 進化するファンタジー 《Candy Girl》その2


天野喜孝展 進化するファンタジー  《Candy Girl》その1


野菜の妖精達のアニメーション。「N.Y.SALAD」の原画も展示されていました。
天野喜孝展 進化するファンタジー  N.Y.SALAD


出口付近には、デヴィッド・ボウイとのコラボ作品も。
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ご興味を抱かれた方は是非。

「天野喜孝展 進化するファンタジー」特設サイト
http://www.amano-exhibition.jp