春画展を観るために
永青文庫へ行ってまいりました。

事前にインターネット上の書き込みやツイートを確認し、「激混み」との情報だったので、
覚悟をしてむかいました。

目白駅から徒歩でむかうと
かなり距離あり。
バスを使う方が時間的にも体力的にも
効率的かと。

夜道を20分ほど歩き、
ようやく到着しました。

通りに面した入口の看板。
「18際未満入場禁止」の赤文字が。
春画展 入口


こちらが展覧会場です。
趣のある建物でした。
永青文庫 春画展 会場

入口でチケット代金1,500円を払い(学割はなし)、
会場の中へ。

入ってすぐの階段を上がると、
正面に見える展示室には人だかりが。
入口脇の貼り紙に「4階の展示室からご覧ください。」と書かれています。

どうやら、
一番上の展示室から下に降りていく順路のようです。

さらに階段を上がり、
3階をスルーして4階へ。
(館内にはエレベーターもあります。)
うーむ、激混みでした。

既に閉館の一時間前だったのですが、
老若男女の波が絶えません。
会場内は熱気に包まれていました。

春画というものを今回初めて観たのですが、
決して卑猥なものではありません。

男女がいつの世も変わることなく
互いの存在を慈しみ、命を繋いできた営みを
静謐とさえ言いうるような筆致で
丹念に描いたものでした。

狩野派、応挙、
北斎に歌麿、春信といった
名だたる絵師達が持てる技量を注ぎこんで
描いており、見応えがあります。

しかもそれが実に官能的で美しい。

特に大名家に代々伝わる肉筆の絵巻物は
保存状態もよく、彩色も艶やかです。

教育的な意味もあったのでしょうか。

なぜか男性側が鎧を身に着けたまま
行為に及んでいる姿が多くあり、
現代の我々からすると違和感がありましたが……。

出口近くで本展のチラシを入手。
春画展 チラシとチケット


ミュージアムショップは別館にあります。
図録を購入。
4,000円となかなか良いお値段ですが、
読み応えのある分厚さです。
装丁も洒落ています。
収録されている絵が小さいのが気になりますが。
春画展 図録

図録はインターネットでの通販はやっておらず、
ここでしか購入できないそうです。

会場が手狭で、展示作品も大きくない上に
激混みという悪条件が重なって、
全ての作品を観るにはなかなかエネルギーの要る展覧会ですが、一見の価値はあります。

東京での展示は12月23日まで。
そのあとは来年の二月より京都に巡回するそうです。

ご興味を抱かれた方は是非。

春画展 公式サイト
http://www.eiseibunko.com/shunga/index.html