昨日は晩秋の雲ひとつない晴天の下、千葉県佐倉市へと
アートを探訪してまいりました。
紅葉の美しい佐倉城趾公園を奥へと進むと、
澄んだ青空を背景に博物館の建物が目の前に現れます。
現在開催中の特別展示は「大久保利通とその時代」(12月6日まで)。
幕末から明治という激動の時代を生きた大久保の足跡を
現存する手紙や所縁の品を通して辿るという展覧会でした。
西郷隆盛や勝海舟、岩倉具視らとの手紙のやりとりは
実に興味深く、個々の筆跡と文面から歴史転換のダイナミズムを感じることができます。
続いて常設展示へ。
常設展示は各時代ごとに展示室が1から6まで区切られ、
古代から現代に至る日本の歴史を時系列順に辿ることができます。
nakajimaが特に強く惹かれたのは何と言っても、土偶でした。
その形状とデザインは現代の我々の想像力を遥かに飛び越え、
人間の姿というより宇宙人のよう。
古の人々のプリミティヴな生命エネルギーが
一体一体に炸裂していることに驚かされます。
続いて、DIC川村記念美術館へ。
チケットを手に入口の門をくぐり、木立の間に延びる静かな道を下ると、
秋の陽を反射して輝く池が視界いっぱいに広がりました。
そこには既に白鳥達が飛来しており、
手入れの行き届いた芝生の上に静かに佇んだり、
きらめく水面を滑るように渡ったり、
実にリラックスした様子でした。
館内には有名作家の作品が多数展示されています。
館の内装と同様、そのコレクションのセンスが上品で素晴らしいです。
絵画作品では、レンブラント、ルノワール、シャガール、カンディンスキー、
ピカソ、ブラック、マグリット、藤田嗣治、ウォーホル、ポロック、
リキテンシュタイン、尾形光琳などの作品を楽しむことができます。
そして、7点の「シーグラム壁画」に包まれるロスコ・ルームは必見です。
彫刻では、サイズは少し小さいですがロダン、ブランクーシの作品を観ることができます。
特に印象的だったのは、ジョゼフ・コーネルの展示。
用いられる材料はありふれた日用雑貨、雑誌や本の切り抜き、昆虫標本だったりするのですが、
それらが仕切られた一つの箱や額縁の中に配置されると
途端に詩的世界が立ち現れてくるという作品です。
それらの作品と向き合っているうちに、
コーネルの心象風景を覗いているのと同時に
私自身の心の中に集積する失われた時間や空間の記憶をも眺めているような
不思議と懐かしく切ない気持ちがわき起こりました。
さらにもうひとつのお気に入りは、アン・アーノルドの猫の彫刻たち。
どっしりとした木の重量感と塗りムラのあるアクリル絵具による塗装が
手作りの素朴さと温か味を感じさせ、
思わずその傍を離れ難くなってしまいました。
家が広ければ是非一体欲しい……。
その後は美術館の敷地内にあるレストランにて
少し遅めのランチ。
最後にミュージアム・ショップで販売されていた
comahawaiさんの画鋲の美しさにすっかり心を奪われ、
美術館へ再入場して購入。
小さな標本のような、宝石のような美しい画鋲たちで、
さて、私のどんな記憶を心に留めようか?
国立歴史民俗博物館
https://www.rekihaku.ac.jp
DIC川村記念美術館
http://kawamura-museum.dic.co.jp
comahawaiさんのWebサイト
http://comahawai.jp
アートを探訪してまいりました。
紅葉の美しい佐倉城趾公園を奥へと進むと、
澄んだ青空を背景に博物館の建物が目の前に現れます。
現在開催中の特別展示は「大久保利通とその時代」(12月6日まで)。
幕末から明治という激動の時代を生きた大久保の足跡を
現存する手紙や所縁の品を通して辿るという展覧会でした。
西郷隆盛や勝海舟、岩倉具視らとの手紙のやりとりは
実に興味深く、個々の筆跡と文面から歴史転換のダイナミズムを感じることができます。
続いて常設展示へ。
常設展示は各時代ごとに展示室が1から6まで区切られ、
古代から現代に至る日本の歴史を時系列順に辿ることができます。
nakajimaが特に強く惹かれたのは何と言っても、土偶でした。
その形状とデザインは現代の我々の想像力を遥かに飛び越え、
人間の姿というより宇宙人のよう。
古の人々のプリミティヴな生命エネルギーが
一体一体に炸裂していることに驚かされます。
続いて、DIC川村記念美術館へ。
チケットを手に入口の門をくぐり、木立の間に延びる静かな道を下ると、
秋の陽を反射して輝く池が視界いっぱいに広がりました。
そこには既に白鳥達が飛来しており、
手入れの行き届いた芝生の上に静かに佇んだり、
きらめく水面を滑るように渡ったり、
実にリラックスした様子でした。
館内には有名作家の作品が多数展示されています。
館の内装と同様、そのコレクションのセンスが上品で素晴らしいです。
絵画作品では、レンブラント、ルノワール、シャガール、カンディンスキー、
ピカソ、ブラック、マグリット、藤田嗣治、ウォーホル、ポロック、
リキテンシュタイン、尾形光琳などの作品を楽しむことができます。
そして、7点の「シーグラム壁画」に包まれるロスコ・ルームは必見です。
彫刻では、サイズは少し小さいですがロダン、ブランクーシの作品を観ることができます。
特に印象的だったのは、ジョゼフ・コーネルの展示。
用いられる材料はありふれた日用雑貨、雑誌や本の切り抜き、昆虫標本だったりするのですが、
それらが仕切られた一つの箱や額縁の中に配置されると
途端に詩的世界が立ち現れてくるという作品です。
それらの作品と向き合っているうちに、
コーネルの心象風景を覗いているのと同時に
私自身の心の中に集積する失われた時間や空間の記憶をも眺めているような
不思議と懐かしく切ない気持ちがわき起こりました。
さらにもうひとつのお気に入りは、アン・アーノルドの猫の彫刻たち。
どっしりとした木の重量感と塗りムラのあるアクリル絵具による塗装が
手作りの素朴さと温か味を感じさせ、
思わずその傍を離れ難くなってしまいました。
家が広ければ是非一体欲しい……。
その後は美術館の敷地内にあるレストランにて
少し遅めのランチ。
最後にミュージアム・ショップで販売されていた
comahawaiさんの画鋲の美しさにすっかり心を奪われ、
美術館へ再入場して購入。
小さな標本のような、宝石のような美しい画鋲たちで、
さて、私のどんな記憶を心に留めようか?
国立歴史民俗博物館
https://www.rekihaku.ac.jp
DIC川村記念美術館
http://kawamura-museum.dic.co.jp
comahawaiさんのWebサイト
http://comahawai.jp