nakaji art

我が心と身体が捉えた美について

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「若冲ゆかりの地を訪ねる旅」の2日目。
早朝の錦市場、若冲の生家跡からスタートです。
京の台所とも称される錦市場で若冲は青物問屋の長男として生を受けました。
今現在、その生家はなく、跡地に下の写真のような看板が設置されています。

錦市場 伊藤若冲 生家跡 看板

錦市場 伊藤若冲 生家跡 看板02

錦市場 伊藤若冲 生家跡 解説

さて、それでは市場の奥へと入ってみましょう。
入口にも若冲の絵を基にした大きな横断幕が下がっています。
若冲生誕300年を祝っている様子。

錦市場 アーケード 商店街 若冲 生誕300年 入口

カラフルなアーケードが美しいですね。

錦市場 アーケード 商店街 若冲 生誕300年

頭上には若冲の生誕300年を祝う旗が掲げられています。

錦市場 若冲 旗 アーケード 生誕300年 10

錦市場 若冲 旗 アーケード 生誕300年 09

まだ朝が早いということもあってどの商店にもシャッターが下りていました。
そのシャッターにはなんと若冲の名作の数々が。
若冲の描く動植物が歴史ある商店街の景色に見事に馴染んでいました。

錦市場 若冲 シャッター 商店 生誕300年 19

錦市場 若冲 シャッター 商店 生誕300年 18

錦市場 若冲 旗 アーケード 生誕300年 08

錦市場 若冲 シャッター 商店 生誕300年 17

錦市場 若冲 旗 アーケード 生誕300年 07

錦市場 若冲 旗 アーケード 生誕300年 06

錦市場 若冲 シャッター 商店 生誕300年 16

錦市場 若冲 旗 アーケード 生誕300年 05

錦市場 若冲 旗 アーケード 生誕300年 04

錦市場 若冲 シャッター 商店 生誕300年 15

錦市場 若冲 シャッター 商店 生誕300年 14

錦市場 若冲 シャッター 商店 生誕300年 13

錦市場 若冲 シャッター 商店 生誕300年 12

錦市場 若冲 旗 アーケード 生誕300年 03

錦市場 若冲 シャッター 商店 生誕300年 11

錦市場 若冲 シャッター 商店 生誕300年 10

錦市場 若冲 シャッター 商店 生誕300年 09

錦市場 若冲 シャッター 商店 生誕300年 07

錦市場 若冲 シャッター 商店 生誕300年 06

錦市場 若冲 シャッター 商店 生誕300年 05

錦市場 若冲 シャッター 商店 生誕300年 04

錦市場 若冲 シャッター 商店 生誕300年 03

錦市場 若冲 シャッター 商店 生誕300年 02

錦市場 若冲 シャッター 商店 生誕300年 01

錦市場 若冲 旗 アーケード 生誕300年 02

錦市場 若冲 旗 アーケード 生誕300年

商店街の突きあたりには鳥居がありました。
錦天満宮の入口です。

錦天満宮 京都 鳥居

よく観ると鳥居が左右の建物の壁にめりこんでいます。
たとえ神社の鳥居であろうと自分達の土地を譲ることはありません。
少ない土地を最大限に有効活用しようとする商人達の逞しい精神を感じさせます。

錦天満宮 京都 鳥居 ビル めりこむ 左

錦天満宮 京都 鳥居 ビル めりこむ 右

錦天満宮 入口 京都


錦市場を抜けると、そのまま徒歩にて宝蔵寺へと向かいます。
その途中にある坂本龍馬・中岡慎太郎遭難の地(近江屋跡)を訪れました。

坂本龍馬 中岡慎太郎 遭難 近江屋 跡02

坂本龍馬 中岡慎太郎 遭難 近江屋 跡

その跡地も現在ではかっぱ寿司になっています。
時代の流れを感じますね。

坂本龍馬 遭難の地 かっぱ寿司 近江屋跡

近江屋跡を通過し、そのまま河原町通を直進した後、交差点を左折し、細い通りをさらに進むと宝蔵寺に到着。
午前10時から開門と同時に一日限定40冊というオリジナル御朱印帳が販売されるとのことでしたが、
驚くことに午前9時を少し過ぎた時点で既に15人ほどの行列ができていました。
並ぶ場所がちょうど日陰になっているせいか並んでいると深々と体が冷えてきます。
冬場に1時間以上並ぶのは肉体的にちょっとキツイかもしれません。
それでもどうしても御朱印帳を手に入れたいという方は、防寒対策およびなるべく直前にトイレを済ませておくことをおすすめします。
御朱印帳の販売数は日によって変動があるので、来訪する予定の前日に宝蔵寺のWebサイトにて確認をお忘れなく。

午前10時になると開門となり、並んでいた人々が次々と寺内へ入っていきます。
御朱印帳の他にも若冲作品をモチーフにしたトートバッグやTシャツ、髑髏を模った数珠などのグッズが売られており、
「うーむ……商魂逞しいというか、若冲のおかげでお金が儲かって住職は笑いがとまらないだろうな……」と何とも複雑な気分に。
これらのグッズがミュージアムショップで売られている分には違和感はないのですが……。
まあ、現代におけるお寺の経営もひとつのビジネスととらえれば違和感はないのかもしれません。

とはいえ、せっかく寒い中、時間をかけて並んだので何も購入せずに帰るというのももったいなく感じ、御朱印帳を購入しました。購入した時点で既に中には御朱印が押されていました。

宝蔵寺 御朱印帳 若冲 表紙

宝蔵寺 御朱印帳 若冲 御朱印 生誕300年

寺内には若冲親族の墓もありますので参拝をお忘れなく。

宝蔵寺 若冲親族 墓02

宝蔵寺 若冲親族 墓01


宝蔵寺を後にすると、徒歩にて建仁寺へ。
両足院にて冬の特別公開として伊藤若冲筆《雪梅雄鶏図》が期間限定で公開されています。

建仁寺 両足院 若冲 特別公開

室内の撮影は残念ながらNGですが、庭を撮影することはOKでした。

建仁寺 両足院 若冲 特別公開 庭03

《雪梅雄鶏図》はガラスの覆いもなく、室内の床の間に掛けられていました。
絵の傍には係員が立っています。
じっくり絵を鑑賞しようとしたのですが、この係員の方が思いのほかおしゃべりで、
「枝にとまるあの鳥はウグイスだと思うか?」とか「あの花は椿だと思うか?」などといちいち話しかけてきて
その度にスマートフォンでグーグル検索した実物の写真を見せられ、
とても集中して絵を観るということができなかったのはとても残念でした。

若冲の絵と向き合う際は、その絵が自然界に実在する何を精確に描き表しているかなどは大した問題ではないはずです。
若冲の絵はその余りの高精細な筆致のために勘違いされることも多いのですが、必ずしも森羅万象を精確にリアルに写し取っただけの模写ではありません。
そこには意識的にせよ無意識的にせよ若冲というフィルターを通した彼特有のアレンジが必然的に挿入されています。
ただ素直に絵と向き合い、画狂とも言い得る若冲の尋常ならざる筆致に純粋に酔いしれれば良いと私は思っています。

「私はガラスの代わりにここに立っている」と係員の方はなぜか得意げに仰っておられましたが、
ガラスの方が余計な私語をしない分、はるかにマシだと思いました。
もう少し鑑賞のマナーを弁えた方が係員として絵の傍に立たれることを希望します。
そのようなことを口に出して喧嘩をするのも大人気ないので早々に退散しましたが……。


さて、若冲ゆかりの旅も終りに近づいてきました。
若冲とは関係ありませんが、彼が生きていたらさぞかし興味を惹かれたであろう施設、京都水族館へ。

京都水族館 入口

何といってもオオサンショウウオの水槽は必見です。
若冲ならこの水槽を眺めて果たしてどのようなオオサンショウウオを描いたことでしょうか。

京都水族館 オオサンショウウオ

若冲の《動植綵絵》中にある《群魚図》も、これらの生きて泳ぐ魚達を実際に目にしたなら
もっと違う絵になっていたかもしれません。

京都水族館 館内02

京都水族館 館内01


ご興味を抱かれた方は是非。


今回の旅で訪れた「生誕300年 若冲展」が下記の雑誌にて特集されています。
付録には今回観覧した両足院の《雪梅雄鶏図》のクリアファイルが付いているので購入はお早目に。




行ってまいりました。
ダリ展 ポスター 国立新美術館 2016

そのデビューから晩年に至るまでの作品250点あまりが一堂に会した今回の「ダリ展」。
我が国ではおよそ10年ぶりの回顧展となり、過去最大規模ということで期待が高まりました。
その展示作品も名高いシュルレアリスム絵画にとどまらず、オブジェ、ジュエリー、書籍、舞台衣装のデザイン、映像までと実に幅広く、芸術家としてのダリの活動を俯瞰できる展覧会構成となっています。

美術の教科書で初めて目にしたあのグニャリと歪んだ時計に蟻の群がる絵はよく意味は分からないながらも、私も含め多くの人々にとって忘れがたい記憶として残っているのではないでしょうか。あのような奇想天外ともいえる発想は作者の頭のどこから出てきたのか、一見自己演出過多ともとれるヒゲの両端をピンと立て、ギョロリとした目でこちらを凝視するサルバドール・ダリの創作の秘密を垣間見ることができました。

中でも私が強く心惹かれたのは《奇妙なものたち》という油彩とコラージュの作品。
サイズの大きな絵ではないのですが、星の輝く夜の空間の中に置かれたソファや建物の壁が放つ鮮烈な赤が観るものをとらえて離しません。
描かれた謎だらけの「奇妙なものたち」を眺めながらいつの間にか絵の中の世界へと没入している自分を発見しました。現実ではないどこか異次元へと誘ってくれる、シュルレアリスムを代表する天才ダリの技量に思わず溜め息です。

その他には、映像作品としてディズニーとコラボしたアニメーションも一部ですが上映されており、こちらも二人の天才が互いの力を存分に発揮した素晴らしい作品となっています。必見です。

さらに原爆による広島・長崎、第五福竜丸、福島原発事故など核の脅威にさらされた世界に生きる我々にとって、実に重い主題を突きつけてくる油彩画《ウラニウムと原子による憂鬱な牧歌》。
人間の愚かしさとグロテスクな欲望をダリはカンヴァスに見事に描き出しています。

さて、鑑賞後はグッズ売り場へ。
巨大な福引きマシンのようなものがお目見えです。
ダリ展 グッズ ピンバッジ 国立新美術館 ガチャ
係りの方に300円を払うと福引き券のようなダリ紙幣と交換してくれ、ハンドルを回すことができます。福引き機(?)の穴からレーンへと転がり落ちてくる白い卵型のカプセルをすかさずキャッチしましょう。中を開けると今回の展示作品をモティーフにしたピンバッジとシールが。
会場限定という言葉の誘惑に負けて3回ほど回してみました。欲しかった「歪んだ時計」が出ました。
ダリ展 グッズ ピンバッジ 国立新美術館 カプセル

そして、《奇妙なものたち》のポストカードも購入。
ダリ展 グッズ ポストカード 奇妙なものたち 国立新美術館


ご興味を抱かれた方は是非。
「ダリ展」公式サイト http://salvador-dali.jp/

残念ながら最優秀賞は逃しましたが……
コンペの二次審査用に作成したプレゼン用の動画をyoutubeのマイチャンネルにて公開しております。

ご興味を抱かれた方は試聴頂けましたら幸いです。

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